日本茶インストラクター、ひよっこ日記。

福岡県の八女茶と熊本県のお茶を巡る旅(3日目)

やっぱり、九州の山ってなんかちがうんだよね。



地元のヒトも汲みにくる、おいしい湧水あふれる阿蘇で最終日を迎えました。



この日、オジャマした森下製茶さんでは、
九州以外ではあまり手にすることがないかもしれない、
玉緑茶をつくっておられます。



こちらでは、見上げるほど大きな製茶機械をたくさん見せていただきました。



社長みずから、ていねいにご説明くださいました。



テキストだけではいまいちイメージできなかったものが、
見学させていただいたことにより、具現化できたように思います。



古い機械から・・



新しい機械まで。



最後に、茶畑にもご案内いただきました。



私の「福岡県の八女茶と熊本県のお茶を巡る旅」はここまで!

現代喫茶人の会のメンバーのみなさんは、翌日、佐賀県嬉野へ
行けるなら行きたかったけど、諸事情によりあきらめました。

今回のツアーは、自分にとってとても勉強になりました。
経験という意味だけでなく、知識として得ようとしているものと紐付けできたと思います。
将来的にお茶のことを自分のコトバで伝えていきたいのだけども、
個性を持っては大前提としても、スマートに表現できるようになりたい、とも思いました。

このツアーでお世話になったみなさん、本当にありがとうございました!



最後の写真は、帰り道に寄ったSAから見た別府湾!

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福岡県の八女茶と熊本県のお茶を巡る旅(2日目)

2日目は、星野村です。



星野村といえば、玉露で有名です。



玉露といえば、高いお茶!が代名詞ではないでしょうか。



それにはきちんと理由があります。



玉露は、旨みが特長です。

その旨みを生み出すために、お茶の葉を摘むちょっと前に、
太陽の光を遮って茶畑を暗い空間にすることにより、
旨みを葉の中に、ぎゅっと閉じ込めます。

この藁でできたむしろを使います。



先の写真で、ご案内くださった高木茶園さんがしゃがんでいたのは、
このむしろをかぶせる棚の背が、アタマをぶつけるほど低いからです。

ただでさえ大変な農作業を、腰をかがめて行います。

その上、玉露になる葉はすべて手摘みです。
手摘みということは、収量も多くありません。

これだけ簡単な説明だけでも、価格がそれなりであることが理解できます。

今、玉露農家さんの数が減っているそうです。

それを懸念している高木さんは、新しい玉露の飲みかたを考案されていました。



このミニすり鉢を使います。



だいたい10gほどの茶葉を・・



すります。



このとき、茶葉からの香りも楽しめます。

玉露をおいしくいただくためには、かなり湯冷まししたお湯を使います。
高い温度のお湯で淹れると苦渋みが出てくるので、低い温度のお湯で淹れます。



こまかくすっているので、
下に沈んで見える茶葉まで「食べる」というカタチで、
茶殻として捨てられる成分まで摂取することができます。

ポン酢などをかけて食べると、またおいしいです。



玉露を飲む機会は、そう多くないかもしれませんが、
値段だけを見て判断するのではなく、
ちょっといいカバンや服を買ったり、
ちょっといいものを食べたりするように、
たまに裕福なじかんをもつアイテムのヒトツに選ばれるといいなあ、と思いました。

その後、ちょっと急ぎ足で「茶の文化館」へ。



お茶に関する資料を見たり、星野村のお茶をいただくことができます。



「しずく茶」か「抹茶」が選べます。



「しずく茶」とは、その名のとおり、玉露のしずくを味わう飲みかた。



飲んでは、お湯を足して味の変化も楽しみます。



かけ足でお茶をいただいたあと、八女市のこのみ園さんへ。



この白壁の蔵の中では・・



まさかの火入れ!



職人の技を目の当たりにしますっ



これ、めっさキレイやない!?



こちらこのみ園さんの建物にはものすごい歴史があるらしく、
以前、地元で「石鎚天狗黒茶」の製茶体験に参加させていただいたときに、
東京から取材でこられていた研究者のかたが、ご指導にいらしたことがあるそうです。
(確かに、あの先生は「本来は、お茶ではなく建物が専門」とおっしゃってました・・)



明治時代(だったかな??)の建物にオジャマし、八女茶をいただきました。

建物自体もそうでしたが、欄間や飾ってある掛け軸や茶道具など、
みんな珍しいものばかりで、みんなキョロキョロしてました。



さらに奥には、昔、合組(ブレンド)を行っていたという蔵が!

その方法というのが、想像を大きくうわまわるダイナミックさで、
理解するのにじかんがかかりました。

なんかね、上から順番にがばっさーとお茶を入れてね、
ミルフィーユ状になったすさまじく大きなお茶のかたまりをね、
上からすぱーん!と切り落として、混ぜてブレンドしてたんだって・・って伝わるかな?



そのお茶の投入口が、この大きな入口です。
(実はまあまあ怖かったです・・)

それから、お店にはギャラリーを併設されており、
貴重な文献や資料がたくさんありました。



このみ園さんでは、近い将来、カフェをオープンされる予定だそうです。
お店のまわりにもレトロな看板や、横町町屋交流館
手すき和紙づくり体験ができる八女伝統工芸館などがあります。

また、クルマでの移動になるかとは思いますが、
そう遠くないところに、ひそかに九州一(だと思う!)の平山温泉もあります。

ぜひ、星野村、八女市にも遊びに行ってみてください。

高木茶園さん、このみ園さん、ありがとうございました!

(3日目につづく!)

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福岡県の八女茶と熊本県のお茶を巡る旅(1日目)

10月の3連休中、NPO法人 現代喫茶人の会のみなさんのツアーに同行させていただきました。

年に1度、この時期に茶産地巡りの旅を企画されており、
今年は「福岡県の八女茶と熊本県のお茶を巡る旅」でした。

まずは、八女茶発祥の地「霊巌寺」へ。



境内には、樹齢250年といわれるお茶の樹や、資料館などがありました。



今年7月に、このお寺のある黒木町も記録的豪雨に見舞われました。
ニュースでしか見ていなかった光景が、ふと目をやった先に見えます。
(下画像の左・・茶色い部分は土砂崩れ。)

お寺では、精進料理(これがやばいくらいおいしいんですょ、奥さん!)をいただき、
食後、お抹茶をいただきながら、住職のお話を伺うことができたのですが、
日中はずっとブルドーザーの音が聞こえる、とおっしゃっていました。

確かに、遠くから重機の音がお寺まで届いていました。
鮮やかな緑美しい光景に似合う静かな日が、1日も早く戻ることを祈ります。



その後、黒木町から上陽町の「おぼろ夢茶房」さんへ。

こちらでは、和紅茶もつくっておられ、
それについても詳しくていねいにお話ししてくださいました。

実は、過去にほかでいただいた和紅茶が、私にはおいしく思えず、
和紅茶というものに抵抗があったのですが、
おぼろ夢茶房さんの和紅茶はすっきりと飲みやすかったです。



実際に使用している機械も見せていただきました。



上の機械は「揉捻機」。
下の機械は「乾燥機」。



昔の機械?だった、、と思う・・・



さらに、日が暮れる前に!と、茶畑へもご案内いただきました。
(右奥に見える、赤い機械でお茶の葉を刈ります。)



すんげ、広かったです。

1日目はここまで!

現代喫茶人の会メンバーのみなさん、
(当たり前なんやけど)とても勉強熱心で、
ただでさえタイトなスケジュールだったのに中身の密度の濃いこと!

移動中も、みなさんにいろんなことを質問して、
初日から参加させていただけたことをありがたく思いました。

その移動中、いたるところで7月の豪雨被害の様子が見受けられました。



上の写真はまだましなほうかも。

何度も迂回路にぶち当たり、片側交互通行になっているところもあり、
たった3か月でここまで復旧できていたことに、正直驚きもしました。

これから紅葉の季節を迎えますが、まったくもって問題なく観光できます。

お茶の特産地なので、お茶はもちろん、
空気も食べものもおいしいエリアなので、
機会があれば、ぜひ訪れてみてください。

霊巌寺のみなさん、おぼろ夢茶房さん、
ありがとうございました!

(2日目につづく!)

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